« 壱太郎さん、和太鼓ライブの動画 | トップページ | 鈴ヶ峰 »

2016年7月20日 (水)

樫木屋・矢筈山

海部の秘境と謳われた樫木屋(かしごや)には矢筈山の中腹にある矢筈庵巌窟を修行の場とした礫禅窟(れきぜんくつ)をはじめ修験道の修行の場と太平洋を見晴らす絶景が待っている。

【樫木屋】

海部川の上流にある樫木屋は、かって海部の秘境と呼ばれ、歌にもこう詠まれている。

 「海部樫木屋、八方地獄、鳥も空飛ぶ、地に落ちぬ」

海部の地に鳥がけっして降りないという魔界の地という意味だ。

Sp6170274

【矢筈庵(やはずあん)】

樫木屋谷の南にそびえる矢筈山の中腹に巨岩が数多く点在している。その一角に十一面観音菩薩を本尊とする矢筈庵がある。山頂に至るまでは山伏たちの行場で、道々に7つの行場がある。

岩屋、蟷螂の岩屋、登岩、蟻塔渡、西の覗、金掛、燈明杉

Sp6170280

【礫禅窟】

矢筈庵の左手には屋根のような巨岩の下に理源太師、不動明王、役行者を祀っていて、修験道の行場だとわかる。これが礫禅窟と呼ばれる第一の行場「岩場」だ。

Sp6170292

*理源太師

修験道の法流には、大きく分けて真言宗系の当山派と、天台宗系の本山派がある。当山派は醍醐寺三宝院を開いた聖宝理源大師に端を発している。

*役行者

修験道は、奈良時代に役小角(役行者)が創始したとされる。

【金掛】

第6の行場。巨岩に鎖が掛けられて登る行を行った。錆びているので、登るのは避けた方がよい。岩の下を通過し少し行くと簡単に岩の上に出られる。山並みを一望出来る。

Sp3120055

Spb300194

【山頂】

標高800.6mの矢筈山頂には素晴らしい眺望が待っている。南面に太平洋が広がり、東寄りに牟岐河内の平地と大島から、西寄りに海老ヶ池と海部川左岸の平野までパノラマで眺めることができる。

Spc241715

山頂には三角点があり、樫の木の下に地蔵尊が祀られている。

Spc070372

【案内】

矢筈庵の向こう側に行くと広場に着く。見渡すと右手の降り道の反対側茂みの間に微かな空間があり、ここに登山口がある。

最初は杉林の中に急坂が続くが、ところどころ不明瞭な箇所があり、用心して進んで欲しい。やがて大木と巨岩が見えると巨岩の間をすり抜け、更に鎖がかけられた行場「金掛」に遭遇する。巨岩の横の狭く険しい道を抜けるとその上に出てくるので行ってみて欲しい。右手に伝説のある胴切山に至る尾根、向かい側には那賀との境でかつて馬道が走っていた海部山脈が見える。

さらに登っていくと平坦な尾根道に辿り着く。広葉樹の広がる快適な尾根道はところどころ不明瞭だが、迷うほどではない。杉林の小ピークをトラバースしてすすむと最後に意地悪な急坂が待っている。この最後の難関をやり過ごすと鶴嘴を屋根にかけた祠が待っている。

Spb300201

祠を通り越し少し下るとまたピークがあるが、それほど苦ではない。最後はあっけなく矢筈山頂に到着する。四等三角点のあるそれほど広くない広場は南側に開けており、眼下には雄大な太平洋に出羽島や大島が浮かぶ景色が待っている。さらに近くに目をやると三角点のある端正な山の右に牟岐の最奥の集落である西又が見える。ここは牛鬼の伝説がある集落だ。かつては西又の集落の方もここに登ってきていたという。

【アクセス】

海陽町海南庁舎から車で約1時間。登山道は1時間~2時間

【スケジュール】

09:00 海南庁舎

10:00 礫禅窟

10:20 登山

11:50 矢筈山頂

12:30 下山

13:20 出発

14:20 海南庁舎

Skashigoya_route

Skashigoya_log

|

« 壱太郎さん、和太鼓ライブの動画 | トップページ | 鈴ヶ峰 »

11 ☆海部の秘境 樫木屋」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/184361/66604422

この記事へのトラックバック一覧です: 樫木屋・矢筈山:

« 壱太郎さん、和太鼓ライブの動画 | トップページ | 鈴ヶ峰 »