石の滝
町境というのは、たいていが分水嶺で、河川ごとに町が分かれているのが通常だと思う。ところが、そうでない町境もある。徳島県宍喰町と高知県東洋町の境がそれにあたる。野根川の上流部は宍喰町、下流域は東洋町となっている。
その野根川上流部にある船津、久尾は滝の宝庫でもある。久尾出身の方が自費出版した書籍を偶然図書館で見つけた。内容は久尾と山向こうの海南町笹無谷周辺の自然、伝説を題材にした小説であり、昭和52年に1000部限定で自費出版されている。
「変人発行所」の「変人窟主人」の筆となるこの書は、10編の短編小説からなり「石の滝」と題されている。取り上げられている滝は、池ヶ谷の大蟹(だいがね)の滝、冷谷の雄滝、雌滝、池ヶ谷の滝(いけ)、東谷の赤滝(あかたび)、美濃ヶ谷の鰻滝(うなぎとど)、掛け橋谷の風窓の滝、釜ヶ谷の滝(かま)、石の滝だが、全部読んでないので他にもあるかもしれない。
また、本の裏の表紙裏には地図があって、谷と滝が示されている。そのには、四十谷に人殺しの滝という物騒なのもある。筆者の強度への愛着が感じられる書であるが、ワタシとしては、そのうち、この辺を踏査するときの資料として使いたいと思う。
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コメント
野根川は東洋町の奥から船津手前辺りがいちばんきれいです。
久尾辺りまで行ってしまうと、樫木屋みたいに川がやったりと流れていてつまらない。
道は樫木屋に行くのやり悪いかもしれませんw
投稿: 和三郎 | 2007年1月11日 (木) 09時45分
徳島の滝の達人T様が、滝関連の文献を精査なさって私もそのおこぼれにあずかっているのですが、その中に、野根川哀歌(上野宗男著近代文芸社)という本があり、それにも上記滝が出てきます。二冊を対照すればもっと詳しく解るかもしれませんね。
写真の石の滝って随分小さく見えますね。どうやって滝の下へ行ったのだろ?上流から対岸に渡って降りたのかな?
樫木屋の滝調査期待してますよ~ん。
投稿: 毛面 | 2007年1月11日 (木) 18時50分
>和三郎さん
了解しました。県境付近も視野に入れておきますね。
>毛面さん
作者は同じ方です。
写真は、地元の方が写したモノですが、「綱でぶら下がって、滝壺に下りないと、正面からは写せない、石の雄滝を撮るのは、素人には、大冒険で」と後書きに書かれています。けっこう苦労したんでしょうね。
投稿: wildwolf | 2007年1月11日 (木) 19時23分